星のキャミバ様 Adventure Calendar 第三十夜: Etat des lieux

今日はとうとう新居(と言っても賃貸ですが)の鍵の引渡しです。

賃貸契約する場合は、家を貸す前に、どんな家具があるか、これを、貸す方、借りる方、両方が立会いでリストを見ながら確認します。 Inventory list check と言うみたいです。

この両者がサインをした inventory list を二通作ってお互いが一通づつ持っておくことで、賃貸契約が終わるときに、ちゃんと家具が元通りあるか、どうか、壊れていないか、どうか確認するのです。

日本では、これを形だけで全然やらない所もありますね。却って気持ち悪いのですが…それで、元からありもしない家具が無くなったとか言われて詐欺に合う人もいるらしいし。

この inventory list check、フランスでは Etat des lieux って言います(これは出るときだけに使う言葉なのかな?) シンガポールの inventory check はフランスのより細かかった! 電灯の数からテレビ台の引き出しの数までリストに書いてあるのです。リストを見ていって、もし数がおかしかったり、元から壊れている物がある場合は、その旨リストを修正し、そこにお互い修正印、じゃなくて修正を認めるサインをします。

私のエージェントのダフネ姐さんが率先して、この冷蔵庫扉にシミあるじゃない?とかどんどん言ってくれたのでとても助かりました。ああ、コレくらい突っ込みオーケーなら、と思って私も一点気になっていたところを指摘しました。前の店子さんが子連れらしく、台所の扉に一つチャイルドガードが貼ってあったんです。これ、私も東京の家でやってたんですが、現状に戻す時、綺麗にはがすのが大変で大変で…失敗して扉にダメージいったら弁償しなきゃいけないし… なので、このチャイルドガードは、うちも子供がいるから、このまま利用させてもらいますけど、出るとき、はがせとか言わないでくださいね?ってことを list に書き加えてもらいました。他にもテーブルの一部が既に剥げているところ、とか、写真に記録してお互い jpeg を持っておくとか、細かい、というかむしろ明朗にやりましょうって感じで進みました。まあ、シンガポールはいろんな民族が住んでいるので生活習慣も違うし*1、こういう場合は判りやすく書類を作るのがお互い気持ちよいのでしょうね。

で鍵の使い方をレクチャーしてもらって、実際に姐さんの前でやってみて、うん、じゃ、ヨカッタネ!ってことで独りになりました。まあ外国の賃貸なんてトラブルあたり前*2なんで、いろいろこれからあるとは思うんですけど、今日の今日はさすがにホッとしました。というかホッとさせてください。今日くらい。


敷地内は緑がいっぱいあって気に入ったんだけど、夕方、蚊が多いの…

引越し先はカトン(加東)ってとこで、ちょっと昔の町並みが残ってます。お家はまあそこからちょっと離れているんですけど。800メートル(といっても高速の下を潜ったり、公団住宅の敷地の中を歩いたりして)歩くと海岸です。まあ海は綺麗じゃないんですけど、180度視界が広がるのはちょっといいですね。そお遠くないところにショッピングモールもあるし、それこそカトンはラクサだの海南鶏飯だのローカルフードの美味しいとこが結構あるみたいで、下見したときも思ったのですが、実際便利そうです。

唯一近くに電車の駅が無いのが残念ですが…バスで職場まで30分位で行けますし、朝夕は普通のバスに加えて express bus という物もあるみたい。

ここで頑張れる!と思うのよ。

*1:インド人の住んでいたコンドを下見した時にはカレー屋さんみたいな臭いがw住めません。フランス時代は、韓国人は風呂桶でキムチ作るとか、アラブ系の人が風呂桶で羊の丸焼き作ったので風呂が…とか、ありそうと思える物から、マジで?という物まで、いろいろ聞きました

*2:私はフランスの独立記念日、つまり誰も働かない日に家で水道管が突然破裂して台所が水浸しになった事があります