転職することとなりました
この二年仕事をしてきた会社ですが、アジア圏での更なる発展をめざし、東京オフィスを香港に移転することになりました。(http://www.cufp.org でも既に東京の求人は止めて、香港で出しています。) え、どこの会社?まぁ調べてくださいよ。(追記: Jane Street Global Trading, LLC です。)
アジア金融圏でニューヨーク、ロンドンなみの地位を築けた東京も今は昔。ぼぉっと10年無駄にしてる間に、日本はその地位を確固とすることのないまま、香港、シンガポールと比べ、規模はともかく、税制、規制面で劣るマーケットになってしまいました。地理的なしがらみの少ないファンドやウチの会社のような prop trading の会社の日本脱出は非常に合理的な判断と言えましょう。日本人関数型言語プログラマとしては日本から関数型言語で飯が食える場所が一つ消えてしまうのは忸怩たる思いがありますが、、、どちらかというと日本の選択の結果なんで、しょうがないですね。
これに伴って、私はニューヨーク本社に移ることを提案されていたのですが、数ヶ月の熟慮の結果、日本で生きていくことを選び、辞意を伝えました。十歳若かったら迷わず移民していたと思うのですが、今は家族がいますからね、、、会社は移転の一年以上前に我々に予告していてくれましたし、対応も良いです。もしニューヨークでもよいから関数型言語を使った最前線の仕事をしたければ、人材、技術、自由な雰囲気、待遇、どれを取っても素晴らしい会社に変わりはありません。特に OCaml コンパイラの内部について精通している人材をこれだけ揃えている所は Caml-dev の外にはそうないのではないでしょうか。OCaml で数十人体制で開発ができることを体現する素晴らしい会社です。私もアカデミアでは得られなかったことを色々学べました。これからも成長していくことを信じています。機会があればまた何時か彼らと仕事をしたい!
退社はまだもうちょっと先ですが、次のお仕事は決まっています。やっぱり東京で関数型+外資金融です。その話はまあまた今度。Haskell ですよ今度は…やれやれだぜ。