Softbank の Desire と PhotoVision のプロモに関して

SoftbankAndroid携帯、Desire と Desire II と、Desire II の販促プロモーションとして安売り(本体0円)されている、デジタルフォトフレーム、PhotoVision について、少なからず不愉快な思いをしましたので、他の人がはまらないよう、ここに書いておきます。

PhotoVision とは

800x480 ドットのサイズでメモリに格納された画像をスライドショーできるデジタルフォトフレームです。

  • SDカード可
  • 画像を添付したメールを送ることによって、携帯回線を通じて遠隔地からも画像をアップロードできる
  • Wifi なし

まず、Wifi が無いので、無線LANが無いご家庭がターゲット。コンピュータとか携帯も使えない世代が孫の写真を見る、あたりを狙っているようです。もしあなたが無線LAN環境でフォトフレームを使いたいなら、全く必要の無いデバイスです。
本体は縦置き、横置きできますが、iPhone, Desire の様な重力センサーがついていないので、本体を90度傾けたからと言って画像も傾く、といった機能はありません。というかまあ、画像を表示する、携帯回線でアップする、以外に期待してはいけません。

PhotoVision のプランについて

現在、二つの選択肢があります:

  • ライトプラン(私の妻のケースでは490円/月): Softbank の携帯から PhotoVision に振られた電話番号に SMS を送ることで画像をアップできます。SMS の写真サイズ制限(300KBらしい)が掛かります
  • Eメールサービス(ライトプラン+300円/月): Softbank 以外の携帯、またはインターネットメールから画像をアップできます。

Desire II での PhotoVision 販促

10/7に妻が Desire II を購入、手続きをしたのですが、その際に、PhotoVision を本体0円、ライトプラン2年縛りで買わないかという販促を受けました。妻が何度も確認したのは次の点です:

  • 本当に月 490円ぽっきりなのか
  • GMail しか使わないけど GMail から画像が送れるのか
  • この携帯から画像が送れるのか

売り子の答は全て「Yes, You Can!」でした。妻は実家の両親に子供の写真を見せようと思って契約して来たのです。

PhotoVision 販促の問題点

PhotoVision を買ったとメールが来て、これはと思って調べましたが、案の定、無理のある販促で、こりゃ例によって例のごとく、まことに酷いプロモだと言うことがわかりました。上の「Yes, You Can!」は全部嘘。「No, You Cannot!!」が真実:

  • 事務手数料として 2700円+消費税が掛かるとの説明なし。
  • GMail などインターネットメールで送る場合、月300円のサービスに加入するため、合計790円/月はらう必要があるのだが、その説明なし。
  • 10/7の時点で、SoftbankAndroid 携帯からは SMS を送ることが出来なかった: DesireII ではアップロード不可能。

実際 10/7 に妻は GMail から PhotoVision に写真を送り、見事無視されていました。

最後の点は翌日10/8に Android 2.2 のアップデートとともに Android で SMS を送る Softbankメールというアプリが使えるようになり、アップ*いちおう*可能になったのですが、10/7時点では逆立ちしても無理だったわけです。妻いわく、売り子も、実は今日入ってきたプロモなんで…みたいな感じだったそうで、売り子自身の勉強不足は否めません。結果的に、一日フライングして売りつけていたわけです。しかしそんな事情はこっちの知ったことではありません。騙された、というのが正直なところです。

Android Softbankメール と PhotoVision を使ってみた

Softbankメール が使えるようになったので、じゃあ早速画像をアップしてみるか、と思いましたが…これが実に…残念というか、ふざけんなと言った感じで、現状では、PhotoVision にまともに鑑賞可能な写真を送るのはかなり難しいことが判りました。実家に孫の写真を送るから見てねーと PhotoVision を贈る、という、ずばり PhotoVision のターゲットモデルケースが絵に描いた餅レベルなのです。試行錯誤した結果、次の様な残念カップリングだということがわかりました。ぶち切れてます。

Softbankメールの素晴らしい挙動
  • 800x480という PhotoVision の画面サイズと同じサイズの画像を添付 => 添付前にサイズ縮小、再圧縮され、400x240 になる。
  • 600x480 ではオリジナルのまま
  • 480x600 では 240x300 に縮小される

どうやら、元画像ファイルのサイズ(バイト数)に関係なく、横x縦いずれかが、(おそらく)600x480を超える画像は、容赦なく、1/整数に縮小されるのです。

わびさびの Softbankメールと PhotoVision との相性

今までの実験からすると、

PhotoVision + Desire + ライトプランでは、どう頑張っても PhotoVision の画面サイズである 800x480 にぴったりの画像をアップすることが出来ない

という、お寒い結果になりました:

  • おそらく上の組み合わせで送ることの出来る画像サイズは 640x480 => 常にスクリーンの両端が余るわびしい状態に
  • サイズリミット(おそらく横640x縦480)を超える画像は空気を読まずに思い切り小さくされる => PhotoVision では、漆黒の宇宙にポツンと小さく画像が放置されるさびしい状態に
  • サイズリミットの縦、横は入れ替えられない。横480x縦640 では縮小され、240x320になって、暗黒放置プレイ。さびしい

小さいサイズにされ、黒枠の中に浮かぶ写真は悲しいです。じゃあ、PhotoVision 側で自動拡大してくれれば、まだましかもしれませんが、出来ません。(拡大機能はあるのですが、スライドショー中は出来ませんし、全画面表示でも無いようです)

何が原因か

最大の問題は、Softbankメールがしょぼすぎること。
画像の容量(バイト数)を制限するのは理解できる。しかし、画像の見た目のサイズ(ドット数)の上限が決まっているのは許しがたい。さらにこの上限が PhotoVision の画面サイズより小さいので、画面を全て使うことができません。

このドットサイズ制限が無くなれば、結構使えるのかもしれませんが、無くなるかわからんし、何時なくなるかも判らないよね。よしんば制限が緩くなっても、写真を Desire から PhotoVision に画像を綺麗に送るには、必ず、画像サイズを必ず横800(現在は残念ながら640)x縦480にしてやらなきゃいけない。さもないと、少しでも大きい画像は自動縮小されて泣きをみます。自動的にやって欲しいよ。

結論: Desire II を買う時、 PhotoVision を 0円と薦められ、思わず契約してしまう前に覚悟すること:

現在、Desire II で、PhotoVision のプロモに乗ると、実質、

ネット機能の無い、SDカードで写真を表示するフォトフレームを13000円で買う

のと同じことになかねません。なぜなら、

  • 事務手数料 2700円+消費税が掛かります。売り子が掛からないと言っても掛かります。売り子は日本語を話しますが聞いてはいけません。契約書とお話してください。まあ、これは携帯電話の契約全てに言える事です
  • 月490円で Eメールで写真を送り放題!嘘です。月790円払わなければ、あなたのGMail から写真は送れません。
  • あなたの Desire ですぐに使えます!嘘です。Android 2.2 にアップデートして、Softbankメールをインストールしなければ、使えません。
  • PhotoVision に画像をアップして綺麗な全画面表示したければ、あなたの Desire では月790円掛かります
  • あなたが以上の制限にぶち切れた場合、解約できますが、9800円さらに取られます

さてどうしようか

孫正義さんに Softbankメールのドットサイズ制限を緩くしてもらわないと DesireII の販促で契約した PhotoVision が十分活用できねぇよ、なんとかしてよ!と TL すればいいのでしょうか?

それとも PhotoVision に写真を 800x480 で送るための SMS クライアントを自分で書けばいいの?しかしそんな野良SMSクライアントって書けるのかな?

まあ、一番ありそうなのは、今月中に何も解決策が見つからず、ライトプランを解約、かな。変な販促に乗って、このショボイフォトフレームを 13000円で買ったんだと諦める。SDカードを定期的に実家とウチの間でやり取りすればいいだけだし。月490円もかからねぇよな。=> じゃあ、もっとマシなフォトフレーム買うよ!全く!ぷんぷん!

追記

以上を資料にしてソフバンに苦情を申し立てたところ、契約自体無しになりました。「事務手数料」とやらも戻ってきます。はぁよかった。