星のキャミバ様 Adventure Calendar 第606夜: Racial Harmony Day

息子の幼稚園では今日は Racial Harmony Day ということで、ジンベイサンを着て幼稚園に行きました。Racial Harmony Day では学校の生徒が出身民族の衣装のコスプレで登校します。写真は無し。俺が会社行くときはまだパン一だったので。

会社にも凄くきれいな漆黒のムスリムドレス(胸のあたりに綺麗な緑と白の模様がある)を着た女性を見かけました。これはどっちかというと現在進行中のラマダンと関係あるみたい。

シンガポール的には Racial Harmony Day は 7/21 なのですがこの日は日曜日かつラマダンが始まったばかりなので、息子の幼稚園では一週間ずらしたみたいです。

この日は、シンガポール人が民族コスプレして遊ぶ日ではなく、もともと民族間対立暴動で何人もの人が殺された日なのです。 http://en.wikipedia.org/wiki/1964_Race_Riots こういうのが重なって翌年のシンガポール独立(というかマレーシアからの追放)に繋がっていったみたいですね。以降、シンガポールで民族間対立を煽る発言や行動は政府によって規制弾圧されるようになりました。これが常に民族対立のリスクのある他民族国家、という事情の下で正当化される言論の自由の制限であるか、どうか…。少なくともシンガポール政府はこの事件などからこのような選択をし、それが今のところ私たちのような海外からシンガポールに来て生活している者に対する許容に繋がっていると思われます。(軋轢がないわけではありませんが)ジャカルタの1998の暴動など東南アジアはこのような経験をある程度経ているようです。


ひるがえって日本韓国中国間のヘイトは…国自体にヘイトを抑えないと暴動で国がおかしくなる、というインセンティブが働かないので国に頼っていては何も改善されませんね、さらにヘイトを煽ることで国内問題を解消しようとする傾向もあるので…

シンガポールチャンギ空港に駐機していた今回は中韓すっ飛ばしの日本政府専用機を見てそういう事を考えました。