星のキャミバ様 Adventure Calendar 第九夜: Language war
駱太郎をどこの幼稚園に入れるか、ということを考えている。
まあ彼は1.7歳なので、2歳になると日本だと保育園ということになるが、こちらだと幼稚園らしい
そういや駱太郎は、私が独りでこちらに来てから、日本語の発達が著しいらしく、父としてはそれを見れないのが残念。
- ぱんぷー(南風)、あんしん(阪神電鉄)、けいはん(京阪電鉄)、しっぽっぽ(汽車) ととりあえず小児鉄症候群
- くるま いっぱい などの二語が出だした
- カチャン(赤ちゃん)こーき (飛行機) あし(箸) など最初の音とくに h を抜く。フランス語か?
- 関係ないけど、なぜか月を怖がるらしい
で、幼稚園。三つの選択肢がある
- 日本人幼稚園
- 他の日本人幼稚園(いくつかある) か インターナショナルな幼稚園
- ローカル(シンガポール政府系) Child Care program
日本人幼稚園は日本語での教育を第一に考えている。
その他の日系幼稚園もいくつかあるし、日本系ではないが日本人の先生が居るインター幼稚園もある。しかし高い。日本人幼稚園の倍以上するところもある。払えるのか?と言われれば払えないことはないが… 2歳児にそれだけ払ってどれだけ効果があるか…これは親の考え方でわかれるところ。私達はパス。
最後はローカルの幼稚園というか Child care というもの。http://www.childcarelink.gov.sg/ccls/home/CCLS_Home.jsp で、年齢と地区を入れると山の様に候補が出てきた。値段もさまざまだ。そらそうだ。シンガポールも日本と同様幼稚園の選択肢はいろいろあるに決まっている。それをガーッと値段から何からサーチできるのはよいね。
先日、日本人幼稚園を見学しにいった。ここは西部の Clementi という町にあり、中心部からは離れている。幼稚園に行くのは3x年ぶりで戸惑う。非常に丁寧に対応して頂きいろいろと見せて頂いた。日本の幼稚園としてとてもよいと思う。
選択肢は、日本人幼稚園とローカルのどちらか。ローカルは、家が決まってからゆるゆる探せばよいようだ。日本人幼稚園なら、他の日系を入れたとしても、場所が限られるので、自然と、住む場所も選択肢が狭くなる。
どちらがいいか。簡単に言えば、駱太郎がこれから数年間、下手したら一生、どの言葉で物を考えるのか、それを選択せねばならない時が来たってことだ
日本人幼稚園に入れれば、間違いなく日本語で物を考える。
ローカルに入れれば、シンガポール英語(Singlish。 結構訛りはあるが、インド人英語のような絶望的な難しさや、田舎のズーズー弁なんだけど一応アメリカ語とかイギリス語だからお前の英語わからんとこちらが言いづらい、て奴でもない)か、下手すると中国語のどれかで考えるようになる可能性がある。
これは、親が自分の子供の将来をどう用意してあげるか、という話で、幼稚園のクオリティがどうこう、という話ではない。 (日本人幼稚園はクオリティは高いと思う。もし数年しかシンガポールに居ないという約束でこちらに赴任してくる方には最適
ローカルの幼稚園に入れて、日本語より中国語がうまくなっちゃった子供という話もちらほら聞く。でも小さい頃は現地語で話していたけど、日本に帰ったら元の言葉をすっかり忘れちゃったって子の話も聞く。10歳くらいまでドイツにいた私の従姉妹は日本に帰ってきたころ、日本語でわからないことがあったとき、母親とドイツ語で話していてびびった覚えがある。今は日本語を普通に話す。時々漢字の読み方とか単語の意味を知らなくて変だけど。でもそれは性格のせいっぽいな。彼女より日本語下手な日本で育った日本人はいくらもいるし。
まあ、物を考えるための言語に別にこだわりは親の私らには、あまり、ない。日本の英語教育でさえしっかりやっていれば、大学出てから外国で外国語を使い始めても、数年もすれば外国語で思考することは十分可能だ。自分の脳内では文法やスペルが厳密に正しい必要は無いし。まあ、そこから口に出したり、物に書いたりするときは、さすがに大変だけれども…それはまだ駱太郎さんには必要あるまいて。
さあてどっちにしようかな?