星のキャミバ様 Adventure Calendar 第三夜: 帝国よりも大きくゆるやかに
まあ今日はちょっと気楽な話をば。(というか IPA で IPA を飲むってのをやって、昨日の記事に追加するので忙しかった
IT系の仕事をしてはいるが、実は植物は好きな方なんです。特に早春の草花とか、近所の家に植わっているちょっとした木に咲いた花とか、まあ普通の40近くのおっさんにしては知っているほうだと思う。
シンガポールに来た第一印象、それは、暑いとか、物価が安いとか、じゃなくて、
植物が圧倒的
空港から町までタクシーで移動するのですが、その途中の街路樹がおかしい。
大きさがおかしい
枝振りがおかしい
茂り方がおかしい
別の植物が寄生し、もっさり生えていてなおおかしい
今回は、早朝に到着したこともあって、空港からの道の写真を取れずじまいでしたが…
着いてまず、木々に圧迫感を感じるのです。
「ついにシンガポールに到着したぞ!」じゃなくて
うっ、これが…熱帯!
と思わざるを得ない。
椰子の木とか並んでいてくれたら、妻の実家の県庁所在地にぽんぽんたっているので、
なんちゃーないぜよ (どこかは、お察しください
なのですが、温帯の常識を超えるスケールの狂った木がボンボンボンと生えている。なんつうかモリゾーがずらーっと並んでいる感じ。いや別に 八奈見 乗児 さんの声で話しかけてきたりしません。というか話しかけてきたほうがまだいいような気がする。
一応、参考までに、携帯の写真@植物園:
うーん、ぜんぜん、迫力が、伝えられてません…
植物と不安というと、私はアーシュラ・K・ル・グィンの「帝国よりも大きくゆるやかに」を思い出さざるを得ないのですが、こちらの木々には何か地下でそれぞれが繋がっていて人間や動物のそれとは別次元の情報・思考が今まさに流れているんじゃないか、みたいな艶めかしさを感じます。
まあ、シンガポール人は私より、慣れているか、それとも、エンパシー能力が低すぎるのか、気にせず邪魔ならバッサリ切るなり、欲しけりゃ持って来て植えたり、してますけど。
で、まあ、そんなわけで、気圧されてるだけじゃあ詰まらん、気を引き締めて、こっちから植物を見てくるぜってことで、今日はシンガポール国立植物園に行ってきました。すいすいっとバスで。(バス便利
すぐに気に入りました。ここはお勧めですよ。12月なのにアホみたいに花が咲いています。特に前々から気になっていた「生姜園」を重点見学しました。生姜園にあるレストランの飯が旨かった! 観光の方にもお勧めです!!
http://g.co/maps/k5b9t とかで他の方のもっと綺麗な写真をどうぞ
そんなこんなで、シンガポール。人間は怖くないんですが、植物が怖い。
シンガポールに来たら、ゲロ吐きライオンとか、カジノで会社の金使い込んでもいいですけど、全く別の気候帯と植物圏に居るってのも実感してください。
「帝国よりも大きくゆるやかに」
- 作者: アーシュラ・K・ル・グィン,丹地陽子,小尾芙佐,浅倉久志,佐藤高子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1980/07/25
- メディア: 文庫
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「闇の左手」もいいよね。当然両方ともシンガポールに送りました。
ゲドも有名だけど…こういうのもあるんですよ!